6月は狸の季節  怒る狸、徘徊する亡霊とは。

 共謀罪の無法な強行採決に対する怒りは静まりようもありません。
 安西先生も前の記事でこうコメントして、内なる怒りの松明を共有しています。
引用始め「貴方の主張の通りです!それでなくても違法な捜査をしている警察権力に、更に権限を与える等、どんな恐ろしい社会になるのでしょうか。要は体制、御上に逆らえばいつでもしょっ引いて20日間拘留するぞ、と言う事。過去何回も廃案になっているのに、東京オリンピック・パラリンピックのテロ対策などとかこつけ異例の中間報告で成立させるなど滅茶苦茶です。
アメリカ等外国では重要な法律の議決では個々の議員の考えが尊重され、投票に反映されているかと思います。日本では政党が党議拘束をかけているから、個々の議員の考えは反映されません。自民党の中にもこの法案はおかしいと思っている議員もたくさんいたと思うのですが。以前から思っていました、一つの政党や与党勢力に数を与え過ぎたらろくな事がないと。現状に負けず地道に自分の周りから頑張るしかありません。」

 とにかく客観的な実行行為にいたる以前の段階で犯罪の成立を認めるのは、それが定型的なものではなく、内心の意思段階のことが多いので権力の適正な行使が難しいことから、我が国などでは150年以上にわたって、特に危険で重要な犯罪、例えば殺人罪など以外では不可罰とされてきました。  権力の乱用や恣意的行使による人権侵害のほうを恐れたからです。ところが今回の共謀罪は、特に危険でもない著作権法、意匠法なども含めて、一挙に網をかけるというのですから、これは従前の刑法秩序の転覆であり、クーデターなのです。
 さらに問題は、自首による必要的減免規定です。 これは、密告者を救済するものですが、このような規定が前面にある場合、歴史的事実を踏まえた社会学的観察をすれば、捜査手法としてのスパイ潜入が必ず行われ、実際は行われていない場合にも、権力に物言う人々の中には、疑心暗鬼に駆られる人が必ず出現し、世論を怯えさせ、委縮させることができるということです。
 だから問題なのです。
 だから、怒った古狸は、徘徊するのです。
 かつてヨーロッパで、あの亡霊が徘徊したごとくw

 はい、この怒りは持続しますよ。

 さて、今朝の散歩では、朝日がいきなり僕を迎えてくれました。
 こうです。

 自然は素晴らしい。  読み終えた「世界の終わりとハードボイルドワンダーランド」の最終あたりで、「カラマーゾフの兄弟」の一番下の弟、アリョーシャの言葉が出てきます。「君は将来とても不幸な人間になるよ。しかし全体としては人生を祝福しなさい。」と言ったと。 主人公は、世界の終わりを目前にして、目を閉じると太陽の光が自分の瞼を温めているのを感じ、太陽が長い道のりをたどってこのささやかな惑星に到着し、その力の一端を使って主人公の瞼を温めてくれていること、つまり宇宙の摂理は主人公の瞼一つないがしろにしていないことに気が付き、祝福されていることに感動した、と村上春樹は記述しています。
 それが、僕にも実感されたのですねw

  いやあ、よかった、よかったよ。
 今朝の朝陽とこの本ですw

 と言うことで、怒り狂っている古狸ですが、それでも、飯を食い、酒を飲み、友と談笑するのです。  これからもお付き合いのほど、よろしく。  時々化けて出ますがwww
おっと、続いて読み始めるのは、ボッシュ刑事の「ブラックボックス」です。
 その後は、森崎和江の重要著書を片っ端から読破します。 今年の夏のテーマですねw

 はーい、今夜は土三会です。  久しぶりに次男の友達のイタリア料理の店、[Hitoyoshi」に行ってきます。
 ワインを、水を適当に飲みながらねw

 ではでは皆さん、よい週末を!