本の紹介5


 さて、大学には究極的に言えば、ブント系の学生運動をするために進学し、二十歳までには、人のために死のうと思い、実際そうなると思っていた友人もいたのです。 が、主観=客観は何故そう言えるのかのテーマにこたえる思想はマルクス主義にはなく、しかし、人間関係をずばり「幻想」だとして、しかしそれでも人間への愛情をもってその考えを突き詰めていく思想を示す吉本隆明に出会い、中大が吉本主義者ブントの巣窟だったことから、そちらにシンパシィーを持つようになりました。 で、その結果は、お定まりの約束された壮大な挫折と消耗です。 その後、やがてすべての親しい人とのチャンネルをほぼ閉じ、司法試験と言う危険な泥沼の賭けに突入していくのですね。当時はスマホもないしw お蔭で父の死に目にもあえませんでしたが。  何故僕が司法試験を目指したかって?だって、何回も書いたように、小学校の卒業文集に書いた将来の夢が、「弁護士になって、無実の人を救う。」ですからねw   トキハの前の屋台の貧乏人の息子らしい夢だと言えば言えますがw  ではではまたね。 次回からは合格後の読書遍歴ですw