今週も、、

 今週土曜日も午後から先輩弁護士との会議です。 具体的事件の構成について、先輩の鋭い指摘を浴びながら、一緒に仕事ができる喜びを味わっています。 凄いね、もう80歳に近いのにね。 この稼業は、亡くなるまで定年はなく、亡くなったときが定年なんだなあと改めてそう思い知らされますね。   はーい、初心に帰って頑張りますw

 で、夜は、高校同窓の「ぽん太」での集いの会、いちこんですねw  お水をしっかり飲みながら、皆の話を心ゆくまで、しっかり聞こうっとw

 はーい、一昨日1月31日、パブリックコメントの締め切り日だったため、何日も悩みながら、同日朝5時から一気に1時間で起案した文章をアップしますね。  被害者ではなく、犯罪加害者に対する大分県の先進的取り組み計画へのパブリックコメントですが、僕には到底かけないという弁明書ですね。   全く、生業でも仕事に追われているのに、加害者まで手が回らず、頭もついていけません! ねw
「弁   明   書         
                                   平成31年 1月31日

大分県生活環境部    御中

           大分市春日町1-1 NSビル1階
            公益社団法人大分被害者支援センター 理事長
            弁 護 士   三   井   嘉   雄

 当大分被害者支援センターに対し、本日までにパブリックコメントを提出する旨のお話しがありましたが、下記に弁明するとおり、私としては、理事長の立場にありますので、現段階においては、到底意味あるコメントを寄せることは出来かねますので、ご了承をいただきたくお願いする次第です。

1 加害者側の再犯のおそれを最小限度にするため、総合的な施策を構成せんとする本制度設立の趣旨に対しては、心より敬意を表すると共に、被害者支援の観点からも、その実現を心待ちにする次第です。
2 唯、当センターの理事長である私として、コメントを寄せることが出来かねる理由は、私自身が加害者側の刑事弁護人として約39年間関わってきた次のとおりの個人的な経験からすると、特定の加害者について、再犯の可能性があるか否かを判別することが出来ないからです。
そして、その再犯の可能性自体が、加害者自体の移りゆく複雑な個性のせいばかりでなく、これも予測が困難な変化していく環境によって、本人が再犯を望まなくとも、人間関係如何では絶対的に再犯する場合があるという人智を超えたものがあるとの実感があるからです。
3 例えば、私は、これまで3名の、いずれも我が子を手にかけた殺人事件の弁護をしたことがあります。
私は、この被告人の弁護活動においては、「この被告人こそ自らの行為によって最も傷つき、一生その罪を背負う」との趣旨の下、最後まで弁論をやり遂げました。
  しかし、私は、何度となく面会を重ねて弁護活動をし、最終的な論告、弁論を目前にした時点で、いずれの被告人からもなされた問いは、「自分のやったことは仕方がなかったことだ。私は刑務所に行かなくてすむでしょうか。」だったのです。
  私は、この被告人らの犯行の基底に、「自分さえよければいい」と言う肥大したエゴの心根があることを知り、愕然としました。
  又、私が無実を確信したことから、私選で第一審から最高裁判所まで現住建造物放火罪の弁護をした際、長期間未決で拘置所にいて、事件後に宗教家となったその被告人から、私があまりにも容易く人の言い分を信じることを心配して、「先生、自分は多くの裁判を経た未決者を見てきた。その多くが、有罪となり受刑することとなった。しかし、彼らの『反省します』は、『この次はまたもっと上手くやる』の別表現であり、反省しているとの言葉を容易く信じてはだめです。本当に悔い改めるということがなければなりませんよ。」と教えられたこともあります。
  この言葉も、私に何かを迫ったことは間違いありません。
4 勿論これらのことは、特別のケースだったかもしれません。
  又、受刑後等、加害者を無職や支援の無い中で社会に放り出すことは、到底許容出来ることではありません。
  しかし、そのような全く予想違いの結果となりうるかもしれない施策は、加害者のいた地域共同体の枠内では通常とりうるところでは無く、国単位の広い視野とフィールドにおける施策が必要であって、地域共同地を基礎とする地方自治体においては、加害者も全員が再犯者となるのではない等の社会教育と、当該加害者支援の団体・個人に対する財政的援助以外の施策は思いつかないのです。
  そして、私は、自分の能力の限界から、到底個別の加害者につき、再犯をするかしないか判別ができません。
従って、考慮すべき「変数」が多すぎ、しかもそれが一定不変では無く、絶えず変化するような人の未来予測につき、科学的保証等ありうるはずも無いという実態がありながら、無垢な支援者等を加害者に会わせて、いわば危険にさらすこととなりかねない機会を作ることは、到底許されないはずです。
5 このようなことから、私に今できることは、被害者をどうやって加害者からの再被害から守るかということについて真剣に対策を考え、ときにはシェルターに入ってもらう等することに全精力を注いでいるところであり、それは前述のとおり、私は刑事弁護士としての経験上、残念ながら現代の刑事政策や人間行動に対する科学水準からすると、被害者には加害者による再被害の可能性が常にあるのだと言うことを知ってしまったからです。
6 以上の次第で、私には的確なコメントをする能力はありません。
又、当センター内において、私以外の他の意見者を探すこともできませんでしたので、本コメント要請をお断りする外ありません。
  悪しからずご了承下さい。
以 上」
 
 と言うわけねw  おかげで、寝不足の後遺症が続き、眠たいわw  はー、ちょっと寝て、行ってきまーすw     またまたねw
 おっと、文字だけでは、おもぐるしいでしょうから、読書の近況報告。
「負債論」は、読み終えました。  恐ろしく知的刺激の強い本で、資本論並みの重みがありました。  ちょっとまとめる能力がありません。 明日までに、適切な書評を探して貼りますから、ご勘弁を。

 で、今、読んでいる本はこれです。  東大全共闘議長だった山本義隆先生のすげえ本ですね。 う、高校数学の知識が丸忘れです。  数式は飛ばしましょう。 はーい、自分が万能でないことを思い知らされますね(泣)あたり前田のランチクラッカー!

 ではねw