抑えておくべき論点の一つ

 そうか、レアアースでも産業では壊滅的だけど、抗菌剤でもこんなことが起こりうるのか。
引用「今の日本に、急に中国が抗菌薬を輸出禁止にしたら、日本で何がおきますか?

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中国が突然、抗菌薬(抗生物質)の輸出を全面的に禁止した場合、日本では深刻な医療危機が発生する可能性が高いです。特に、注射用抗菌薬の多くを占めるβ-ラクタム系(ペニシリン系、セファロスポリン系など)の原薬(有効成分)と原材料がほぼ100%中国依存のため、影響は手術や感染症治療の現場に直撃します。主な影響抗菌薬の供給不足と品薄 → 在庫が尽きるまで数ヶ月〜1年程度持つ可能性がありますが(企業が最近1年分程度の備蓄を進めている)、禁止が長期化すれば多くの抗菌薬が製造できなくなり、全国的な不足が発生します。過去の例として、2019年に中国側のトラブルでセファゾリン(手術時の感染予防に必須)が不足し、手術の延期・中止が相次ぎました。あの時より依存度が高い今、影響はさらに深刻です。
手術の制限や中止 → 手術時の感染予防に抗菌薬が不可欠です。不足すれば予定手術(心臓手術、がん手術など)の延期・中止が増え、緊急手術もリスクが高まります。院内感染の増加も懸念されます。
感染症治療の悪化 → 肺炎、敗血症などの細菌性感染症治療が困難になり、死亡率の上昇や重症化が予想されます。特に高齢者や免疫力の低い患者に影響大です。
医療全体の混乱 → 代替薬への切り替えで耐性菌の増加リスクが高まり、病院の負担増大、医療費の上昇なども伴います。

現在の状況と緩和要因国産化の取り組みが進んでいる → 政府が2022年にβ-ラクタム系抗菌薬を「特定重要物資」に指定し、Meiji Seikaファルマ、塩野義製薬などが国産化を進めています。2025年頃から一部生産再開・拡大しており、2030年までに自給体制を目指しています。ただし、2026年1月現在、まだフル依存脱却には至っていません。コストが高く(中国製の3〜10倍)、完全移行には時間がかかります。
備蓄の強化 → 最近、企業が原薬・製剤の在庫を1年分程度積み増し中です。急な禁止でも即時崩壊は避けられる可能性があります。
代替供給源の限界 → インドなども中国依存が高いため、グローバルで不足が発生し、日本への転換が難しいです。

まとめ急な全面禁止は「医療崩壊」の引き金になり得ますが、政府・企業の対策で最悪は回避できる余地があります。ただ、長期化すれば手術件数の減少や感染症死亡者の増加は避けられず、社会・経済への影響も大きいです。実際の地政学リスク(例: 最近の中国の対日輸出制限)で懸念が高まっている中、依存脱却が急務です。

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