菜種梅雨で天気の悪い日が続きました。
それでも、そのおかげで桜などの花が一斉に咲き始めましたね。
はい、自然の営みには、ただただ感服するのみです。
僕も、弱い雨ですので傘をさして薬師堂まで朝散歩をしています。
気持ちいいし、皆の健康も祈れますので。
ようやく渡辺京二の「北一輝」を読了しました。
面白かったなあ。
渡辺さんの北評価は、正当で説得的です。
この本で知ったのですが、北の妻スズさんは、元娼婦だとか、死にゆく人を献身的に介護して聖女ともいわれている人ですが、夫北についてこう書き残しているそうです。
「彼は結局、革命家でもなければ政治家でもない。学者でももちろんない。自分自身の生涯を一枚の絵のようにきれいに描きあげようと努力した芸術家ではなかったでしょうか。」と。
北の偉さと凄さは、このように自分を評価する能力を持った妻を生涯の伴侶としたことからも明らかですよね。
また、ロシア史家の島野三郎によると北は自分自身についてこう言っていたそうです。
「俺はゲーテなんだ。俺の学問には体系はない。おれは窮屈なシステムなんか持っていない。しあkしあらゆることに共鳴する豊かな感情を持っている。」と語ったそうです。
渡辺さんのこの本は、この北の言葉を引きながら、「さすがに、おのれを知る言葉というべきである。」と言う文章が結びとなっています。
感動しました。
北の偉さと、渡辺さんの鋭い分析力と豊かな感情を十分味わえたいい本でした。
と言うことで、今渡辺さんの著作の読書三昧をしているのですが、現在手元にある未読の本は六冊です。
楽しみだわw
はーい、この年になっても読書をして、自己進化しないとねw 頑張りまーす、またね。