大切なことは、リラックスする時間を持つことですね、弓の弦は最大に張ってばかりではやがて弾力すら失い、使い物になりませんから。
と言い訳しつつ、昨日は変則的に土三会を持ちました。 楽しかったし、くつろいだ。よかった、よかったw
まず会食は、春日町小学校裏の方にある次男の友達がシェフをする「ヒトヨシ」です。
安くて美味しいパスタを出す店です。 スペイン産のワインも美味しかった。 ボジョレーヌーボーも美味しかったw
満足ですw
ははは、w
そのあとは、ミントに行って、豊後高田産の落花生を中心に食べながら、安西先生の大学時代に、彼を追って上京して彼の住む滝野川に住んでいた可愛いお嬢さんの話で花が咲きました。
もてるなあ、うらやましかったよ。
で、マスターと僕は、午後10時過ぎに帰宅。 安西先生は? はい、午前様に賭けますw
と、弦を緩めたところで、今から事務所に行き、そうだなあ、10時間は没頭やね。
行ってきます。
おっと、今日お休みの方は、お坊ちゃまくんやゴーマニズム宣言などの作者にして、若者に浸透する右翼のイデオローグとして名を成している小林よしのりのこの言説をお読みください。 たいがい読んでもらいたい「気分はウヨク」の連中は読まないんだよね。
引用始め「小林よしのり
“第199回「危うかったTPP協定の正体」”
先週号では、来年発足するトランプ米政権がTPPを完全に葬り去ることができるか、それとも「言うだけ番長」に終わるかという疑問を呈したが、答えはたちまち出た。
[“昨日(11月21日)トランプは動画メッセージを発表、公約通り就任初日にTPP(環太平洋連携協定)を離脱すると明言した。”]
TPPは署名12か国の合計GDPの85%以上となる、6か国以上が批准しなければ発効しない。署名国GDPの60%を占める米国が批准しなければ絶対に発効しないので、これでTPPもご破算である。
すっかり恥さらしな結果となったのは安倍晋三首相である。
そもそもまだ就任もしていない次期大統領に会いに行くこと自体が異例で、それも当選からわずか1週間後という超スピードですっ飛んで行ったのは、異常と言ってもいいほどだ。
安倍は会見で「トランプ次期大統領」ではなく「トランプ大統領」と連呼している。現大統領のオバマにも失礼だし、外交上も相当非常識なのだが、そんなことにも気づかないほど舞い上がっていたのだ。
非公式会談だったためその内容は明らかにされていないが、[安倍は「自由貿易の重要さ」を説き、TPPを離脱しないよう説得したらしい。]
そして笑顔で握手を交わしておべっかを使いまくり、「トランプ氏は信頼できるリーダーだ」とまで言ったのだが、その「信頼」はたった3日で裏切られたわけだ。
結局、安倍は自己宣伝の上手いトランプに利用されただけだった。トランプに対してまだ先進国のリーダー達が、やや距離を置いて様子見をしている中で、日本の首相がわざわざやってきて「トランプ氏は信頼できるリーダーだ」と発言したのは、かなりの効果があっただろう。
その一方で、今回安倍がトランプから引き出したものは何ひとつなかったのだ。安倍とトランプでは、ほとんど子供と大人ほどの違いに見える。
[安倍はトランプとの会談後、ペルーのリマで開幕したAPEC(アジア太平洋経済協力会議)でも「自由貿易の重要性」を熱弁しまくった。]
その努力もひとまず水泡に帰することとなったのだが、もしTPPが発効していたらどういうことになっていたのか、検証しておくことは今後のためにも重要である。
日本の政治家や官僚が、どこまで国を売ろうとするのか、こいつらがいかに警戒しなければならない人間であるかは、知っておかなければならない。
TPPに先行するケースとして参考になるのは、米国、カナダ、メキシコの3カ国間で1994年に発効した[“NAFTA(北米自由貿易協定)”]だ。
メキシコの主食はトウモロコシ粉のパン・トルティーヤで、メキシコのトウモロコシは日本のコメのようなものである。
[メキシコ国内では”「NAFTAに参加すればトルティーヤが安くなる」”]と宣伝され、当初、国民の多くはこれに賛成していた。
NAFTAの発効により、アメリカからの輸入トウモロコシが激増、さらにトルティーヤを加工・販売するアメリカ資本の食品企業が入ってきて、確かに一時的にトルティーヤは安くなった。
”だが、地域に密着していた従来の中小のトルティーヤの店はことごとく潰れ、メキシコのトウモロコシ農家は壊滅した。”
[そうなるとトルティーヤの値段は釣り上げられ、ついにはNAFTA発効前の8倍にまでなったという。]
””米国は食糧を「武器」とみなしており、国内の農業に補助金をつけて大増産させ、安価で大量輸出して相手国の農業を壊滅させ、生殺与奪の権を奪うという戦略を繰り広げているのだ。””
NAFTA発効の5年後には、メキシコ国内でトウモロコシの買い付けと販売を行ってきた国営食糧公社が廃止され、国が買い支える最低価格保証の制度が崩れた。
一方、当初定められていた輸入制限枠は拡大されていき、発効14年後には約束通り関税が撤廃された。
[かくしてNAFTA発効前は年間約20万トンに過ぎなかったメキシコのトウモロコシ輸入量は、20年後には約950万トンに増加。”その9割近くが米国産の遺伝子組み換えトウモロコシだ。”]
”だが米国でこれによって潤ったのは、遺伝子組み換え農産品を開発しているモンサント社のようなグローバル大企業のみだった。”
[生計がなりたたなくなったメキシコ農民が国境を越え、アメリカに流入して安い労働力となったために、米国の白人労働者は職を奪われ、貧困化していったのである。]
そしてそんな背景があったからこそ、メキシコ移民に対して差別的な発言を繰り返し、国境に壁を築くと主張したトランプが喝采を浴び、ついには大統領に当選することとなったのだ。
トランプはTPPと共にNAFTAの離脱も主張している。以上の経緯を見れば、大統領に就任した途端にこの公約を反故にするわけがないということは、容易に予想がついたはずである。
これまでTPPを「米国の戦略」として語ってきたが、正確に言えばTPPは大部分の米国民のためにもなっておらず、逆に苦しめるものとなっている。
[TPP協定文は、米国政府が作ったものとも言えない。これを作成したのは、米国約600社のグローバル企業のお抱え弁護士(ロビイスト)なのである。]
ノーベル経済学賞を受賞したジョセフ・スティグリッツも、こう述べている。
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“「TPPは自由貿易協定ではない。そうであれば4行で足りるはずで、グローバル企業のロビイストたちが書き上げた世界の富を支配しようとする管理貿易協定だ」”
メキシコの実例を見れば、TPPが発効したら日本で何が起きたかは一目瞭然だ。安い輸入食料品が買えるようになるというメリットが宣伝されているが、そんなのは最初のうちだけである。
[消費者が束の間安くなった食品に喜んでいる間に、日本の農業は壊滅させられ、そうなってから食品の値段は釣り上げられ、高くて危険な食品を買わざるを得なくなったであろう。]
TPPに関して、政府は嘘しか言っていない。
それは、政府がTPP協定書の日本語訳を国会審議終了まで出さないと言い、野党からの資料提出要求に対しては、タイトル以外全部黒塗りの「資料」を提出したことで明白である。
嘘をついていないのなら、検証できるようにするはずだ。ところが全力を挙げて検証できないようにしているのだから、言っていることは全て嘘だと判断するのが当然だ。国会での議論にはほとんど意味がない。政府がどんな答弁をしようと、どうせ全部嘘なのだから。
安倍晋三という人間は、尖閣に公務員だの、竹島の日の政府主催式典だの、河野談話・村山談話を見直すだの、靖国参拝だの、アベノミクスで景気回復だの、ありとあらゆる嘘をつきまくって、一切恥じない男である。
(安保関連法案の際にも「集団的自衛権行使は限定的」とか「自衛官の危険が増すものではない」とか、明らかな嘘をつきまくっているわけだが、これらはまだ嘘と証明される事実が起こっていないので、挙げないでおく。ずっと嘘だと証明されなければいいとも思うが、時間の問題だろう)
何よりも、安倍はこんなポスターを全国に貼りまくって戦った選挙で勝って政権を奪取したのだということは、絶えず強調しておくべきだろう。
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これで平然とTPP参加を表明して、それでも高い支持率で政権を維持することができるのだから、トランプだって公約破棄くらい屁でもないはずだと安倍は思っているのかもしれない。
TPP協定文は本文、附属書、交換文書を合わせて6300ページもあるが、その英語版はすでに全文公開されている。
民主党・菅政権で農水大臣も務めた元衆院議員の山田正彦氏は「TPPテキスト分析チーム」を組んでこれを解析し、著書『アメリカも批准できないTPP協定の内容は、こうだった!』(サイゾー)にまとめているので、今回はそれを要約して紹介しよう。
とにかく、その内容はとんでもないものだった。
日本政府は、ありとあらゆる譲歩をしまくっている。
このまま批准まで進んでしまったら、わしが『反TPP論』で描いた最悪の事態、もしくはそれよりひどいことが起こるところだった。
[安倍政権は「コメ、麦、牛肉、豚肉、乳製品、砂糖」などの重要品目については関税を撤廃せず、「聖域」を守ると言い続けて来た。]
しかし、TPP協定文第2・4条には”「この協定に別段の定めがある場合を除くほか……漸進的に関税を撤廃する」”と明記されている。
そして、日本の重要農産品について「別段の定め」があるかどうか、原文すべてに当たってみたところ、どこにもそんな規定はなかったというのだ。
さらに、これまで日本が締結したEPA、FTAすべてに当たったところ、いずれの協定にも必ず「別段の定め」として除外品目が設けられており、そういう除外例が記されていないのはTPPだけだったという。
”TPPに「聖域」などなく、全農産品の関税が撤廃されることになっている。”
石原伸晃担当大臣は、国会での厳しい追及に”「逆に言えば7年間は、関税は守られている」”と答弁した。
追及に耐えきれず、つい本当のことを言ってしまったわけで、事実上7年後には全農産品の関税が撤廃される可能性があることを認めたのだ。
安倍政権は、最初からわかったうえで国民を騙している。”今でさえ食糧は39%しかないのに、これがTPPによって13%まで落ちるという。”
これでは、食糧輸出国がもし不作に陥れば、日本では餓死者が出ることになるだろう。
TPPは農業だけの問題と思われがちだが、実は漁業にも大打撃になる。
[今までは、アジ、サバ、イカ、昆布など主要な魚介類に輸入枠を定め、それ以上の輸入を禁止することで魚介類の自給率は62%を維持してきたが、TPPではこれが撤廃される。]
輸入に歯止めがかからなくなり、”水産物の自給率は45%に落ち込む。水産庁の試算では、水産物の生産減少額は4200億円、水産加工業など関連産業を合わせれば4900億円に上り、雇用の喪失は10万3000人と予測されるという。”
だが政府はこれを「軽微な影響が考えられる」としか発表していない。
また、[これまで日本が排他的経済水域で独占的に行っていた漁業に関しても、すべてTPP加盟国に開放し、入札制にしなければならなくなる。]そうなれば、”日本の漁民が長年かけて守り育ててきた水産資源を、外資系の水産会社が根こそぎ捕り尽くしてしまうということもありうる。”
[さらにTPP文書ではなんと、”遺伝子組み換え食品”が安全であり、他の食品と一切変わらないということを前提として、自由に貿易・流通できるようにするための規定が事細かに書かれている。]
しかもそれは植物に留まらず、「魚・魚製品」にまで拡大されている。
アメリカでは近年、アトランティックサーモンにゲンゲというウナギに似た深海魚の成長ホルモンを組み込んだ遺伝子組み換え鮭が開発された。
これは少ないエサで2倍の速度で成長し、通常体の4倍の大きさになるといい、アメリカ国内でも「フランケンフィッシュ」と呼ばれ、ウォルマート以外のスーパーでは販売を拒否するなど、大変な反発を受けているが、これも日本に入って来ることになる。
そしていずれは遺伝子組み換え動物の肉・肉製品にまで拡大されるのも確実だろう。
遺伝子組み換え食品を長く食べ続けると健康被害が現れることは、動物実験で実証され始めているが、TPPが発効すれば、遺伝子組み換え食品の流入は止められなくなる。
また、有害な成長ホルモンを投与された米国産牛肉もどんどん入って来る(これは今でも入ってきているらしいが)。
”そしてTPP協定では、「遺伝子組み換えではない」とか「国産」とかいう表示もできなくなる恐れもある。”自分で安全な食品を選ぶということさえできなくなるかもしれなかったのだ。
TPPで危機にさらされていたのは農業だけではない。漁業や医療、保健制度、国有事業や公共調達などあらゆる分野に及ぶ。雇用は奪われ、賃金は下がる。
そして「ISD条項」により、国家主権が失われる事態まで起こるところだった。
TPPの発効はほぼ不可能となったわけだが、これで危機が去ったわけではない。トランプはTPPの代わりに”「雇用と産業を米国に取り戻す公平な2国間貿易協定の交渉を進めていく」”と発言している。
トランプはTPPでは米国にメリットが少ないとして、「アメリカ・ファースト!」を強く訴えてきた。そう考えれば、[多国間のTPPよりも、2国間の日米FTA(自由貿易協定)の方が、より一層米国にとって有利な条件を突き付けてくるということもありうる。]
”実際に、先行ケースである米韓FTAでは、韓国は米国グローバル企業の草刈り場にされ悲惨な状態に陥っている。”
NAFTAではメキシコの不法移民が大量に流入してくるという思わぬしっぺ返しを食らったが、アジアなら不法移民が太平洋を渡って来ることはないだろうと、やりたい放題を仕掛けてくることは十分考えられるのだ。
”日本政府は国益を守らない。”
[連中は国益のためではなく、「自由貿易こそが正しい」「保護主義は悪である」「自由貿易こそが国民を幸せにする」という、奇妙なイデオロギーのために動いている。]
これはいわば、明治政府が欧化主義のイデオロギーに毒され、「鹿鳴館外交」をやっていたのと同じことである。
とにかく西洋のルールに従っておけばいい、西洋のルールに奴隷化してしまえばうまくいくという程度の感覚で猛進しているだけで、何が国益かなど考えてもいないのだ。
“「アングロサクソンについていけば百年安泰」、これが日本外交のドグマなのである。”
明治時代にそれをやったのは伊藤博文、井上馨ら長州閥の政治家だが、現代にそれをやっているのが、長州の末裔である安倍晋三というのも何かの因果である。
[画像]http://ch.nicovideo.jp/image/ch1014/277430/c00d9535a5054eaf2481cdfd40cb51ca78ed64cc.jpg
”トランプ政権の誕生でTPPはお流れになっても、いつまた日米FTAという形でこれと同様の、もしくはそれ以上のことが行われるかわからない。”
“ だからこそ、TPP交渉で日本政府が何をしようとしていたのかをさらに明らかにして、警戒を怠らないようにしなければならない。”
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[画像]http://ch.nicovideo.jp/image/ch1014/258432/9d3825cf435cd9913df045aa2f4eb031088f8dba.jpg
」引用終わり
ではね、また。
ISD条項の危険性については、僕のブログを検索してみてね。
じゃあ、行ってきます。
またねw