秋本格化

 爽やかな風が、朝にも夕方にも吹いています。 散歩が気持ちよくて。
 先ずは、先週水曜日の日の出からw

 さて、では今日の夕方散歩では、この格好を笑ってください。

 間食用のお菓子と0カロリーの飲み物を買おうとしたのですが、マスクを忘れました。 しかし、来るお客さんは、老いも若きも、男女を問わず全員がマスクをしています!  そこで、首に巻いたタオルで覆面しました。 幸い、先ほど書いたように秋の風が吹いていて、タオルは乾燥していました。 それにしても、強盗スタイルですね。

しかし、こんな格好しても誰も不審者として僕を見ません。 なんか、エライ時代になったものですねw

 さて、秋と言えば、読書の秋ですね。 先ほど山田風太郎の戦中派日記シリーズ全6巻を読み終えました。

 その感想をちょっとまとめてみました。
「 山田風太郎の「戦中派日記」シリーズ(日記と本人あとがき全2883ページ)を読み終えて
 山田風太郎については、伝奇的忍者ものの小説を書いている作家ぐらいにしか思わず、まったく手に取っていなかったが、「きっこの日記」に、彼の日記ものが秀逸で、戦中戦後の庶民の生活資料としても貴重だと言うことを知り、アマゾンで取り寄せ、一気に彼の「日記シリーズ」を読了しました。  この夏から秋にかけての大きな収穫となりました。
 彼は、不幸にして医師の父母を早く亡くし、その後は親戚に育てられ、上京して軍需産業だった「沖電気」で働いた後、現在の東京医科大学に進学し、その後小説家となった方ですが、一方で半端ない読書をしつつ、自分の頭で物事を考えていきます。  当初はニヒルな軍国青年として、その後は明晰な自立的に思考する作家として。
 自分の成長過程を、昭和27年5月20日の日記にこう書いています。
「僕は幼くして死んだ両親以外に愛されたことはない。あわれまれて、次は憎まれて、次は恐れられて、最後に尊敬された。愛されたことは男にとって恥辱かもしれない。しかし、僕の生涯は寂しいものであった。啓子もおそらく右の四感情のうちをてんめんしているだけだろう。(結婚確定の翌日にもうこんなことを考えている)」
 啓子とは、彼と結婚する生涯の伴侶となる方で、彼の屈折度合いとそれでもそれを対自化する強靭な思考精神が如実に示されていますね。
 そんな彼の自立思考は、思考を重ねていきます。 
 例えば、戦争と日本について、彼の昭和21年と22年の、8月15日の日記には、「敗戦記念日」ではなく、「復讐記念日」と書かれています。 彼は、医学生でしたので学徒動員の対象外でしたが、彼の中学時代の親友らは出征していますし、東京大空襲の惨劇は体験していますので、米軍に対する敵愾心は相当なものがありました。
 その彼が、23年以降の8月15日には「復讐記念日」とは書きません。
 この思考過程が、読書の心をつかんで離さないのですね。
 もう最後の方になりますが、彼の「戦中戦後」思想の総決算と言える箇所をご紹介します。
 先ずは、昭和27年6月25日の部分です。
「山岡荘八がこのごろ時こそ至れとばかり「神風特攻隊」や「山本五十六」を書き出している。それは荘八の勝手だがまた「山本五十六」の中で、五十六が死んでも、端然と軍刀をついて坐っていたと書き「精神が肉体を超克した」と言うような意味のことを書いている。これだ、これだ、この考えが日本を誤ったのだ、こういう描写、ものの考え方が、いかに日本人の国民性に迎合することか。が、いかに快感をかんじても、科学的でないことは結局敗れざるを得ないのである。またしても、ショーコリもなくこの愚劣な思考方法をくりかえすのか。」
 次は、昭和27年9月20日の部分です。(僕の誕生日ですね。)
「「日本人は他人が出世するとそれをそねんで足を引っ張ろうとするケチ臭い根性あり」と聞けば誰でもなるほどと思う。ところが「日本人は泣く子と地頭にはかなわぬと、強者にアユベンネイする情けなき根性あり」と聞けばまた誰でもなるほどと思う。この両論を結び付けて一応説明することは可能であるが所詮はヘリクツである。要するにこれは日本人に限らない、人間の本性であり、人間とは定義する能わざるもの不可解なるものと言うのが真実であろう。
 日本人の根本的誤謬はその大半が未だに腹の底で「なあに支那なんか、、、、」と考えていることだ。日清戦の当時の頭が払拭できないことだ。 が、ここ数世紀は共産中国こそアジアにおいてあらゆる意味での最大の国家となるであろう。」
 これらの言説は、彼が自分で掴み取っていたことは、彼の約10年間に渉る日記を読んでいますので、よくわかります。
 凄いね。
 女性遍歴や詐欺師の口上、市井の庶民の思わず出る行動、例えば帝銀事件の平沢の自宅に対し、妻子がいる中で窓や戸などを打ち壊す庶民たちなど、あるいは、生き生きとした赤線の実際など興味は尽きません。
 要するに、彼の日記シリーズは、ジャンクリストフなどと同じ、魂の遍歴を綴る大河小説なのですね。
 素晴らしいひと時を過ごすことが出来ました。 山田先生、ありがとうございました。」

 さて、問題は食欲の秋ですね。  栗、梨は、もう食べましたがw
 ダイエットに気を配りつつ、また書きますね。

 では、今週も元気よく駆け抜けましょう、笑顔でねw  じゃあまた。

 終わりは、昨日は蕾だった可愛いバラの花を!

投稿者: mitsui

福岡県久留米市生まれですが、一つのときから大分で育ち、ほぼ生粋の大分県人です。 家業が屋台のおでんやでしたので、おでんの産湯で育ったとお想い下さい。小学生の頃の夢をかなえた幸せ者ですが、その分夢現の境無く事件に追われまくっている毎日です。 それでも、被害者支援をライフワークとして最晩年を過ごせる喜びはまた深いですよ。 

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