映画漬けと壮士逝く

 まずまずの休日です。
 土曜日の朝から前日ぽん太で煙草を忘れて来たので、それを買いに行くという間抜けなことからスタートしましたが。

 先ずはネットフリックスで、ブラッドピット主演の「トロイ」を見ました。

 まあ、面白い映画でしたが、イリアッドを読んでいない教養の浅さで、イマイチでしたが。
 そういえば、トルコに旅行した時、トロイの遺跡にはあまり感動しなかったのも、教養のなさ故でしょうね。
 「ガリポリ」は読んでいたので感動しましたが。
 これは、第一次世界大戦の古戦場で、アンザック(オーストラリアやニュージーランドの若者たち)の兵士が稚拙な作戦で、無駄死にをして敗退したところです。
 迎え撃つトルコ側の指揮官は、初代トルコ共和国の大統領、ケマル・アタチュルクでした。
 連合国側の作戦の責任者はチャーチルで、彼はそのため失脚しました。第二次世界大戦では復活しましたが。
 
 古戦場に行ってみると、開かれた本の形をしたモニュメントがありました。
 その右側には英語で、左側にはトルコ語で、ケマル・アタチュルクが、その後アンザックの母親などの遺族が来て、慰霊祭をした時の彼の演説が書かれていました。
 覚えている大意は次の通りです。
「アンザックのお母さんたち、もう泣かないでください。 あなたたちの勇敢な息子たちの尊い地は、このトルコの大地に染みわたり、やがて樹となり、今はこんなにきれいな花となって咲いているのですから。」と。
 素晴らしい慰霊の言葉で、読んだ僕は思わず涙が溢れてきました。
 さすが、20世紀の世界の10傑に一人と言われるだけのことはありますね。
(ちなみに、日本人は入っていません)。
 写真を撮っているはずですが、いつか探し出してみましょう。

 午後は、シネマ5で、この映画を見ました。

 ユダヤ人の最終解決=虐殺方法を決めた会議を、アイヒマンが残した議事録から再現した映画ですが、ユダヤ人を絶滅させる方法を決定した会議ですね。
 ユダヤ民族を丸ごと抹殺する、その根拠はただユダヤ人に対する妄想を根拠にしたものです。
 こんなことが許されるはずはないですね。 それが淡々とした効率を主として決めて行ったのですから、あきれ果てます。
 ヒットラーの、我が闘争では、日本人に対する差別も書かれていたのですが、戦前の翻訳本では省略されていたそうです。  はい、日本人は黄色いサルだと書いていたそうです。
 そんなヒットラーでも、自分たちのチュートン民族の中で、働けなくなったお年寄りを社会から抹殺すべきとは妄想しませんでした。 それどころか、民族の健康を維持するため、禁煙政策と主唱し、自分は禁酒さえしていたのですから。
ところが今わが国では、成田某なるエール大学の助教が、高齢者は集団自決しろと面白おかしく喋っています。それがもてはやされているのです!
 社会効率からしたら、長生きをすることを許さないとするものです。
 こんな言説が許されるなんて!
こんなことを言うから、ネット番組の中で年若い連中が、高齢者を自動的に退出させる方法「最終解決=殺害方法)は何ですか、などと言う殺人問答につながっていくのですね。
 はい、この成田某及びそれをもてはやすメディア関係者などは、高齢者である僕らの敵です。彼らの社会効率を主として生き死にを考える思想は、僕らを殺しに来ているのですから。
 その思想は、チュートン民族の若者が言ったとしたら、ヒットラーがもしそれを知ったら、彼でも怒り狂って処刑していたでしょうね、民族の敵として。ですから、その思想は、一民族の問題だけではなく、全人類の敵なのです。
 もっと言えば、その効率思想は、やがて未来のたんぱく質不足に備えて、興梠に加えて、僕ら高齢者のたんぱく質も若者の食料にすると言い出すでしょう、それが論理的帰結なのですから。
 はい、この映画を見て、僕はこんな風に考えました。

 壮士とは、彼のことです。

 沖縄返還の際の密約暴露を成し遂げた漢ですね。
 彼は、国民の知る権利の観点からも絶対擁護ですが、外務省の女性事務官がら「情を通じて」入手した情報だと非難されました。
 しかし、あの事務官も、時の政府の欺瞞と国民を欺くことに怒りを覚えて情報漏洩に至ったはずです。
 しかるに政府は、そして外務省も、そのような密約はないとしらを切っていました。アメリカの情報公開によってそれが裏付けられてもです。
 西山さんは、よくぞ戦い続けました。
 彼は、まさに壮士で漢ですね。

 はーい、日曜日が過ぎていきます。
 今夜は細君とBUCCAに行ってみます。
 楽しみですわいw

 ではでは、今週もよろしくね。   バイバイw

投稿者: mitsui

福岡県久留米市生まれですが、一つのときから大分で育ち、ほぼ生粋の大分県人です。 家業が屋台のおでんやでしたので、おでんの産湯で育ったとお想い下さい。小学生の頃の夢をかなえた幸せ者ですが、その分夢現の境無く事件に追われまくっている毎日です。 それでも、被害者支援をライフワークとして最晩年を過ごせる喜びはまた深いですよ。 

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