本の紹介6です。 悪運強く弁護士になってからは、無我夢中で本を読み、酒を飲み、仕事をしてきました。 大体毎日12時間労働、週に1回は徹夜、土日無し、日曜日は4時間は仕事。 そうこうするうちに、ジョージオーエルの1984の年も過去り、20世紀も待つに差し掛かった時に突発したのが、オウム真理教による地下鉄サリン事件などでした。 その衝撃にたじろいでいた時に、トキハの書籍売り場で手にしたのが、「アンダーグラウンド」です。 ここで僕は、被害者の苦しみを初めてまざまざと知り、打ちのめされ、村上春樹が、麻原が彼岸の物語を紡いで若い魂を攫うなら、我々は此岸の物語を紡ごうと言うメッセージに強く深く共感したのです。 はーい、時代はそろそろ21世紀にはいろうとしています。この続きはまた明日。
追伸
少し付け加えると、要するに、ギリシャ、ローマ以降中世、近代の古典を読みふける日々で、基本的にそれが今も続いています。 人類の英知に少しでも接近したいからですね。 他方、戦争経験者が多くご存命だった20世紀末ごろまでは、戦争によってふるさと台湾から日本に引き上げざるを得なかった早く亡くなった父の姿を追うつもりで、戦記物も読みふけりました。書斎には数百冊はありますね。
そのうち、戦記文学として優れているのは、大岡昇平の「レイテ戦記」ですね。また、インパールと特攻は、高木俊朗の一連の本でしょうか。
とりあえず、この辺で。