ちょっと長い今週の総括などw

 今朝も必死で早く起きて、大分川の土手に行ってきました。
 その成果をお届けします。


 新しい日です。
古代メソポタミアの人々は、太陽が夕方地平線の彼方に沈み、夜に死ぬにもかかわらず、翌朝再び昇るのを見て、復活を太陽に擬して信じたそうです。
 僕も、だから「新しい日」が好きです。

 その後は、元町石仏で皆さんの健康を祈った後、例の元町石仏前踏切で汽車の通過を側の桜の木に若いサクランボがなった姿をw

 僕はお利口さんですから、決して踏み切りの中には入っていませんよw
 最後は、ハナミズキとマーガレットが咲いてる家がありましたので、肖像権は放棄してもらってパチリ。

 はい、案山子さんのとはあの踏切で分かれて、僕の爽やかな今日の朝の散歩は終了ですw

 あ、そうか。 「新しい日」とか、不死鳥=「復活」とかについては、おいらにはこんな物語があります。 長いので、どうぞとばしてくださいねw

 「新しい日」に対する思い。
 そう言えば、僕が自分の一生を決めた決定的な本は何かと問われたら、迷わず答える「ジャン・クリストフ」の最終章にありましたね。
 クリストフが臨終の間際に見る夢の中で、何か負ぶって河を横断します。 その重い何かに、彼岸にたどり着いたクリストフが問います、「お前は何か」と。
 すると負ぶわれて彼岸にたどり着いたそのものが答えます、「私は新しく生まれ出る日だ。」と。
 この最後を読み上げたのは、僕の高校2年生のときで、涙が堤防が決壊したように流れて、夜中の2時頃、当時大分工業高校に進学していた友達の家に、ジャンクリストフの本を抱きしめて行って、今は亡きお父様やお母様もニコニコしながら、その友人が優しく僕を受け止めて、一緒の布団で寝たのを思い出します。 僕は興奮のあまり、ずっとクリストフの生涯を語ったのですがw

 この本は大河小説の名を欲しいままにしている傑作で、極東の僕ら若い魂にまで届けとばかりにロマン・ロランが書いた作品であり、読み始めたのが中学2年からで、読了するのにまる3年の僕の思索の深化を必要とした本ですが、もう約50年の歳月が過ぎたのか。
 うん、50年の記憶の風化はお許しあれ。 その作中で紹介された詩のうち、復活についての詩を覚えている限り書いてみましょう。
 確か、日本人には素性も不明な「バイフ」なる詩人の作です。
「  われは硬き金剛石のごとし
   鎚によりても  鑿によりても
   折るることなし
   打て、打て、打て、われを
   されど われは折れじ

   われは不死鳥のごとし
   おのれの灰より命をえ
   おのれの死より甦らん
   殺せ、殺せ、殺せ、われを
   されど われは死なじ
               」
 確か、こんな詩だったと思います。
 まあ、約50年前だもんね。  間違いはお許しあれ。

 ね、しかし、ね。
 つながっているでしょう。  「新しい日」って。
だから、朝日を撮影することは、時空を超えて、ロマン・ロランが僕を励まし、あの疾風怒濤の青春時代を突っ切り、今ここに立っていることの感慨を噛みしめる意味が僕にはあり、だからこそ、今日も又一日、そしてさらに次の一日一日を生きていくよすがにしているのですね。
 まあ、そうゆうことです。  懐かしいなあ、&、恥ずかしいよ。

閑話休題

 今、ララランドのこのシーン、まるで空中で恋人同士の鳥が愛をかわしているみたいですね。

 そのとき流れるサウンドは、「a lovely night」です。
 曲はこんな感じです。

 さて、今週は結構しんどかったです。
 尋問の準備と本番と平行して、逮捕された友人の面会と釈放、被害者との示談と告訴権放棄交渉などが同時に進行して、ちょっと目がまわりました。
 しかし、僕はこんなのが心底好きなのです。 弁護士として、いや、よくぞ弁護士に生まれけりとの喜び、アドレナリンの全身駈け巡りがたまらないのです。
 はい、やはり、アホです。 弁護士バカそのものです。
 これは、死ななきゃ治らない、死に至る病ですね。
 はははは、絶対治りたくないです。  ねw

ととと、結構長くなりました。
 村上春樹、いいですねえ。
 「騎士団長殺し」に形を伴った「イデア」が出てくる以上、あのスコラ哲学の最難問「普遍論争」における実在論を春樹は前提としています。
 それがよく分かるのは、その後案山子さんから読み落としを指摘されたハルキの「アンダーグランド」(地下鉄サリン事件の被害者にインタビュウする方法で、ハルキがオウム的なものに対し明白な戦闘宣言をした不朽のノンフィクション)に続編があり、今度はオウム乃信者側にインタビュウした「約束された場所で」(アンダーグランド2)を今週読んだからです。

 オウムの信者がまさに普遍論争における「実在論」者なのですね。
 だから、ハルキはこのインタビュウというしんどい作業を経る中で、善と悪との異同について、自らの思索の一端を示しているのが、前作の「1Q84」と今回の「騎士団長殺し」ですね。 もちろん、まだ決着はついていません。  うわああ、凄いね。 できたらおいらの頭が惚けないうちに、ハルキ先生、もう一歩踏み越えた先生のお考えをお聞かせ下さい。  えーーと、遠慮なく論争を吹きかけますから。
 それで、これから生まれ出る若い魂=「日」が救われたなら、僕ら歳老いた世代の最大の喜びだから。

 はい、気負ったところで、今日は、楽しい、楽しい土三会。
 行ってきますw   はははは、ではね、又ね、皆さん!  良い週末を!!

 おっと、北朝鮮との戦争反対! アッキード事件徹底追及を! 加計学園問題の逃げ切りを許さないぞ!
 はい、では行ってきまーーーーす!

投稿者: mitsui

福岡県久留米市生まれですが、一つのときから大分で育ち、ほぼ生粋の大分県人です。 家業が屋台のおでんやでしたので、おでんの産湯で育ったとお想い下さい。小学生の頃の夢をかなえた幸せ者ですが、その分夢現の境無く事件に追われまくっている毎日です。 それでも、被害者支援をライフワークとして最晩年を過ごせる喜びはまた深いですよ。 

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